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インディーズゲームの小部屋:Room#768「A Space for the Unbound」





 10年に一度の大寒波の到来に戦々恐々としている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第768回は,Mojiken Studioが開発した「A Space for the Unbound」をご紹介。本作は,人の心にダイブする不思議な力を手に入れた少年が,世界に破滅をもたらそうとする超常現象の謎に迫っていくアドベンチャーゲームだ。念のため玄関に融雪剤とスコップを用意したけど,東京で大雪が降りませんように……。




 本作のストーリーは記憶と現実が入り混じった複雑な構成で,文章でうまく説明するのは難しい。まず,舞台となるのは1990年代後半のインドネシアの片田舎で,主人公は地元の高校に通うアトマという少年だ。アトマは偶然手に入れた「魔法の赤本」の助けを借りて人の心の中に入ることができ,この力を使って,やがて訪れる世界の崩壊を食い止めるために奔走することになる。




 物語のカギを握っているのは,何か大きな秘密を抱えたガールフレンドのラヤと,昔,一緒に童話を創作していた思い出だけが残されているニルマラという2人の少女。ラヤはアトマと違って正真正銘の超能力者だが,彼女が力を使うたびに少しずつ世界に異変が生じていく。また,ニルマラという女の子も謎だらけで,この2人に隠された秘密と,町で発生している超常現象がどう関係しているのかが見どころだ。




 魔法の赤本を使って人の心に入ることを本作では「スペースダイヴ」と呼び,アトマは頭の上に小さな花が咲いている人物の精神世界にダイブすることができる。そんな人を見つけて心の中に飛び込み,彼らの悩みやトラウマを解決してあげることで現実の世界にも変化が現れるというのが基本的なゲームの流れで,そのためには町を探索して必要なアイテムを集めたり,ちょっとしたパズルを解いたりする必要がある。




 謎解き自体はどれも簡単で,ゲームプレイの大半は町をひたすら歩き回ることに費やされるが,その合間に学校のいじめっ子とバトルをしたり,木の上から落ちてくるさくらんぼをキャッチしたりといったミニゲームも用意されている。ほかにも,さまざま種類のビンの王冠を集めたり,町のあちこちにいるネコに名前を付けて可愛がったりといったコレクション要素もあり,いいスパイスになっている。




 そして何より,丁寧なドットアートで描かれたインドネシアの町並みが大きな魅力で,どこか懐かしさを感じさせる町を探索していると,子供の頃にわくわくしながら近所を冒険していた思い出が蘇ってくる。ネタバレを避けるために詳しくは書けないが,先の展開がまったく予想できず,最後にはちょっぴり泣かせるストーリーも感動的で,全体的に完成度の高いゲームに仕上がっている。


 そんな本作のPC版はSteamにて2300円で発売されているほか,物語の序章にあたる「A Space For The Unbound - Prologue」が無料で配信中。また,PlayStation 4,PlayStation 5,Nintendo Switch,Xbox One,Xbox Series X|S版が各ストアで販売されているので,心に響く物語を求めている人はぜひどうぞ。オススメです。

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