2021年2月25日,セガからPS4 / Nintendo Switch版「Empire of Sin エンパイア・オブ・シン」がリリースされる。これに合わせて,同作の開発を担当するRomero Gamesのジョン・ロメロ(John Romero)氏,ブレンダ・ロメロ(Brenda Romero)氏にインタビューする機会を得た。
「エンパイア・オブ・シン」の舞台は「禁酒法時代」(Prohibition Era)である。社会正常化の流れを受け,1920年から1933年にかけてアメリカで施行された「禁酒法」により,密造酒作りと販売に手を出したマフィアの巨大化に拍車がかかった時代だ。
プレイヤーは混乱するシカゴで勢力拡大を目論む14人のボスから1人を選び,ギャングスター(部下)を集めつつ,密造酒作りをはじめ,酒場や下宿,裏カジノ,ホテル経営などを行い,敵対するマフィアと抗争を繰り返して,新たな犯罪帝国を築いていくことになる。
戦闘では最大10人のキャラクターを操り,「XCOM」シリーズを彷彿させるターン制バトルが展開する。各キャラクターのアビリティや武器の特徴を活かして,うまく使い分けることが求められる。
また,地域や敵勢力の数を調整することで,各自のプレイスタイルに合った遊び方が可能だ。それにより,長く遊び込める作品に仕上がっている。
ブレンダ・ロメロ氏(左),ジョン・ロメロ氏(右)
リードデザイナーとして本作のプロジェクトを率いるブレンダ・ロメロ氏と言えば,「ウィザードリィ」シリーズを手がけたSir-Techにてキャリアを積み,その後は「Playboy: The Mansion」(2005年)や「Tom Clancy's Ghost Recon: Commander」(2012年)などを生み出してきた。
一方のジョン・ロメロ氏は「Doom」や「Quake」などのゲームデザイナーとして知られる,もはや説明がいらないほどの人物。ロメロ夫妻は共にさまざまな開発者向けイベントに登壇したり,教育現場では若い才能を指導したりして,北米のゲーム業界を中心に多大な功績を残してきたが,今も現役のクリエイターである。その最新の成果が「エンパイア・オブ・シン」なのだ。
今回のインタビューでは,「エンパイア・オブ・シン」の楽しさを伝えることを重視しつつ,ロメロ夫妻が作品に込める思いやスタジオの近況についても語ってもらった。
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